速さの問題


今年の雙葉学園の入試問題です。

A駅からD駅に向かって各駅停車と急行の2種類の電車が走っています。急行は途中のB駅とC駅には停車しません。各駅停車は10時に、急行は10時42分にA駅を出発します。各駅停車は、B駅では1分停車し、C駅では停車中に急行に追い抜かれ、その2分後に発車します。そして急行より7分遅れて、D駅に12時14分に着きます。急行の速さは各駅停車の1.5倍で、C-D駅間は18kmです。
電車が駅を通過するのにかかる時間は考えません。

(1)急行の速さは時速何kmですか。(式と計算と答え)

(2)各駅停車は、C駅に着いてから何分何秒後に急行に追い抜かれますか。(式と計算と答え)


(解説と解答)
(1)2分遅れてCを出発し、7分遅れてDについたのですから、実際にCD間でついた時間の差は5分です。
急行と各駅停車の速さの比が3:2ですからかかる時間の比は2:3。つまり1が5分にあたりますから、急行はCD間に5×2=10分かかったことになります。これは1/6時間ですから18÷1/6=108kmが急行の時速です。

(答え)108㎞

(2)急行は12時7分に到着しますから12:07-10:42=85分で到着します。急行と各駅停車の速さの比が3:2ですからかかる時間の比は2:3。したがって85×1.5=127.5分が停車時間を除いてかかる時間です。しかし実際には2時間14分かかっていますから、停車時間は6分30秒。B駅で1分停車していますから、C駅では5分30秒。2分間停車していたので、C駅到着後3分30秒で急行に抜かれたことになります。

(答え)3分30秒後

それほど難しい問題ではありませんが、どこから手をつけるか?というところでは情報が多い分、迷う部分が多いかもしれません。Cを出発したあとの時間差がわかる、ということに気が付けば良いのですが。

「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

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